パーキンソン病 ( PD )を発症して進行と共に支援が必要と成ってきます。PDで受けられる公的な支援にどの様な支援制度(サービス)が有るのかを紹介します。
また、ヤール重症度認定・難病医療費助成・介護認定・身体障害者認定で受けられる支援の目的が異なりますので把握しておきましょう。
Page Contents
①ヤール重症度 | ②難病医療費助成制度 |
③介護保険制度 | ④身体障害者福祉 |
⑤障害年金 | ⑥特別障害手当 |
⑦制度による違い類似する サービス |
⑧ケアマネの仕事 |
パーキンソン病 ヤール (Hone-Yahr) 重症度分類表 |
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ヤール重症度 ステージ | |
1 度 | 片側上下肢の静止振戦・固縮障害のみで、 機能障害は軽微。 |
2 度 | 両側障害で、四肢、体幹の静止振戦・ 固縮と姿勢異常、動作緩慢。 |
3 度 | 歩行障害が明確となり、方向転換や 押された時の不安定さなどの姿勢反射障害 がみられるが、身体的には、独立した生活 が行える。 |
4 度 | 無動が多くなり起立、歩行が出来ても障害が 強く、介助を要する事が多い。 |
5 度 | 自分で動くことが出来ないため、 寝たっきりになり、 移動は車椅子などにより介助のみで可能。 |
ヤール 重症度 ステージ |
生活障害機能度 | |
1 度 | Ⅰ | 日常生活は1人で可能。 |
2 度 | ||
3 度 | Ⅱ | 身の回りの事は何とか出来る。 外出、通院は、部分的介助が必要 |
4 度 | 日常生活の大半は介助が必要と なり、通院も車でないとできない。 |
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5 度 | Ⅲ | 日常生活は、介助なしでは出来 ない。 |
種類 | 名称 | サービス内容 |
訪問 | 訪問介護 | ヘルパーによる食事、入浴、排泄 などの身体介護や調理や買い物、 洗濯や掃除などの生活援助、 通院等の乗車、乗降介助。 |
訪問入浴 介護 |
自宅を入浴設備や簡易浴槽を積ん だ移動入浴車などで訪問し、入浴 の介護。 |
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訪問看護 | 訪問看護ステーションや医療機関 の看護師などが、主治医の指示の もと自宅を訪問し、病状を観察したり、診療の補助。 要介護認定を受けていても 厚生 労働大臣の定める疾病の訪問 看護は「医療保険適応」が優先 で行います。 |
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訪問 リハビリ |
理学療法士・作業療法士・言語 聴覚士が、主治医の指示のもと に、自宅を訪問し、リハビリテー ションを行います。 要介護認定を受けていても 厚生 労働大臣の定める疾病 の訪問 リハビリは「医療保険適応」が 優先で行います。 |
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居宅療養 管理 |
医師、歯科医師、歯科衛生士、 薬剤師、管理栄養士などの訪問 により、専門的な管理や療養上 の指導を受けられます。 |
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通所 | 通所介護 | デイサービス施設などで、入浴、 食事の提供や機能訓練などを日帰 りで受けられます。 |
通所 リハビリ |
介護老人保健施設や医療機関 などで、入浴、食事の提供や リハビリテーションを、日帰りで 受けられます。 |
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短期 入所 |
短期入所 生活介護 |
介護老人福祉施設や介護老人 保健施設などに短期間入所して 介護、機能訓練が受けられます。 |
短期入所 療養介護 |
介護療養型医療施設(療養病床 を持つ病院、診療所、老人性 認知症,疾患療養病床を持つ 病院)介護老人保健施設などに 短期間入所して看護、医学的 管理下の介護や機能訓練、その他 必要な医療並びに日常生活上の お世話が受けられます。 |
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福祉 用具 |
福祉用具 貸与 レンタル |
日常生活の自立を助ける用具を貸し出します。 対象品目 12品目 ①車いす ②車いす付属品 ③特殊寝台(介護ベッド) ④特殊寝台付属品 (ベッドマット) ⑤床ずれ防止用具 ⑥体位変換器 ⑦手すり ⑧スロープ ⑨歩行器 ⑩歩行補助杖(松葉杖など) ⑪認知症老人徘徊感知機器 ⑫移動用リフト (つり具部分を除く) |
特定福祉 用具購入 |
日常生活の自立を助ける用具の購入費を支給します。 対象品目 5品目 ①腰掛便座 ②特殊尿器 ③入浴補助用具 (入浴・浴槽内用いす、浴槽用 手すり、入浴台、浴室・浴槽 ・すのこ) ④簡易浴槽 ⑤移動用リフトのつり具の部分 |
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住宅 改修 |
住宅改修 費の補助 |
要介護者が自宅で安全で快適な 生活が出来るように、手すりの 取り付けや住宅改修を行った時 に住宅改修費の支給がされます。 対象となる住宅改修工事 ①手すりの設置 (廊下・階段・浴室) ②段差解消(スロープ設置) ③滑り防止、床材変更 ④引き戸等への扉の取り換え ⑤洋式便器等への便器の取り換え ⑥その他: ①から⑤に付帯して必要となる 小規模な改修。 |
特定 施設 |
有料老人 ホーム |
入居し、入浴、排泄、食事等の 介護その他の日常生活上の世話、 機能訓練・療養上のお世話などが 受けられます。 |
経費老人 ホーム |
60歳以上で、家庭環境、住宅事情 などで自宅で生活する事が困難な 人が低額な料金で利用できる施設 です。 |
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養護老人 ホーム |
65歳以上の人で身体上、精神上、 環境上、経済上の理由により在宅 生活が困難な人を対象に、措置で 入所させる老人ホーム。 |
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高齢者 専用 賃貸住宅 |
高齢者の入居を拒まない 「高齢者円滑入居賃貸住宅」の うち、高齢者を賃借人とする賃貸 住宅をいいます。 介護保険法に規定する特定施設 入居者生活介護の対象となります 有料老人ホームとの違いは、契約 形態が「利用権方式」ではなく 「賃貸借契約」であることで有料 老人ホームと比較した場合、入居 時の費用が比較的安くすむことが あります。 |
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地域 密着 |
小規模 多機能 居宅介護 |
通所を中心に訪問、泊まりを組み 合わせ3つのサービスが一体とな り、24時間切れ間なくサービスを 提供されます。 |
認知対応 型通所 介護 |
認知症のある方が、施設に通う ことで外出する事により孤立を 解消し、介護している家族の 心身の負担を軽減する事も目的。 |
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認知対応 型共同 生活介護 |
(グループホーム) 認知症の状態にある方が、その 能力に応じ、共同生活住宅に おいて自立した生活を営むことが できるように支援。 |
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介護老人福祉施設 入居者 生活介護 |
定員が29人以下の介護老人福祉 施設で入浴、排泄、食事などの 介護、日常生活上の支援・機能 訓練、療養の世話を行うことに より、可能な限り自宅への復帰 を念頭において、自立した日常 生活を営む事が出来る様にする サービス。地域に開かれた運営 を行うために、利用者家族や 地域関係者に参加いただき、 運営推進会議を事業所自らが 設置し、提供されている。 サービスの内容を明らかにする。 |
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特定施設 入居者 生活介護 |
ケアハウス・有料老人ホームで、 定員が29人以下の介護専用型 特定施設において入浴、排泄、 食事などの日常生活上の世話や、 機能訓練、療養上のお世話を行 われ、その有する能力に応じ 自立した日常生活を営む事が 出来るようにするサービスです。 地域に開かれた運営を行うため に、利用者家族や地域関係者に 参加し運営推進会議を事業所 自らが設置し、提供されている サービスの内容を明らか にする。 |
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夜間対応 型訪問 介護 |
夜間において定期巡回や通報に より訪問介護を提供する サービス。 |
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施設 | 介護老人 福祉施設 |
(特別養護老人ホーム) 日常生活に介助が必要な方で 食事、排泄、入浴などの介護、 その他、日常生活のお世話、 機能訓練、健康管理、療養上の お世話などがサービス提供され ます。65歳以上の要介護者を 対象にしていますが、40歳以上で 特定疾病の病気のある方も入所で きます。 |
介護老人 保健施設 |
(老人保健施設) 病状が安定し、リハビリテーショ ンに重点をおいた介護が必要な方 に医師の管理の下で介護・ 機能訓練その他必要な医療や日常 生活上のお世話を受ける事によ り、自立した日常生活を営む ことが出来るようにする事と共に 、自宅での生活に復帰できるよう に支援するサービスです。 病院と老人ホームの中間施設と 呼ばれ、病状が安定し病院から 退院の許可はでたが、自宅に戻る には、もう少しリハビリテーショ ンや看護が必要な方に多く利用 されています。介護老人保健施設 には、医師と理学療法士 (または作業療法士)が常勤し 看護師の配置も多く、診療や投 薬、注射など医療行為が必要に 応じて受けられます。 医師が認知症と診断した方に 対しリハビリテーションにより 改善が見込まれる場合、入所日 から3ヶ月以内に集中的に リハビリテーションを提供する 施設も増えてきています。 |
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療養型 介護療養 施設 |
長期にわたり療養が必要となった 要介護者が、施設サービス計画に 基づいて療養上の管理、看護、 医学的管理下における介護、 機能訓練、食事の提供、その他 必要な医療を受けることで個々 の能力に応じた自立した生活が 送れるように支援するサービス です。 「療養病床を持つ病院」 「診療所」 「老人性認知症疾患療養病棟」の 3種類の施設があります。 老人性認知症疾患療養病棟は、 認知症に伴う症状の対応が困難 な要介護者を対象とし、症状の 軽減、消失を図ることにより、 自宅や施設での生活を可能にする 施設です。また、医師が適宜 療養の必要性を判断し、医学的 に入院の必要性がないと判断され た場合は、退所することに なります。 |
要 支 援 |
要 支 援 1 |
日常生活で 支援が必要 |
生活機能の一部に若干の低下 が見られ、介護予防サービス を利用すれば改善が見込まれ る状態。 |
要 支 援 2 |
生活機能の一部に低下が 見られ、介護予防サービス を利用すれば改善が見込ま れる状態。 |
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要 介 護 |
要 介 護 1 |
部分的な 介護が必要 |
日常生活のうち、歩行等の 部分的な介護が必要な状態。 |
要 介 護 2 |
軽度の 介護が必要 |
日常生活のうち、歩行・ 排泄・食事等の部分的 な介護が必要な状態。 |
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要 介 護 3 |
中程度の 介護が必要 |
日常生活においてほぼ全面的 な介護が必要な状態。 |
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要 介 護 4 |
重度の 介護が必要 |
日常生活は、介護がないと ほぼ難しい状態。 |
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要 介 護 5 |
最重度の 介護が必要 |
日常生活は、介護がないと 営むことができない状態。 |
自立支援 | 地域生活支援事業 | |
介護 | ・居宅介護 ・重度訪問介護 ・行動援護 ・同行援護 ・重度障害包括 支援 ・短期入所 (ショート ステイ) ・療養介護 ・生活介護 ・施設入所支援 ・補装具 |
・相談支援 ・移動支援 ・コミニケーション 支援 ・日常生活用具給付 事業 ・地域活動支援 (デイサービス) ・福祉ホーム ・訪問入浴サービス ・バーチャル 工房支援 ・日中一時支援 ・社会参加推進 |
訓練 | ・自立訓練 ・共同生活援助 ・就労移行、 継続支援 |
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自立支援医療 | ・更生医療 ・育成医療 ・精神通院医療 |
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地域、 計画 相談 支援 |
・地域移行支援 ・地域定着支援 |
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*都道府県によりサービス内容が異なる場合が あります。 |
項目 | 介護保険 | 医療 (健康)保険 |
自費 |
利 用 者 の 条 件 |
主治医が判断 ・要介護、 要支援受給者 ・特定疾患の 認定受給者 |
主治医が判断 ・特定疾患の 認定受給者 ・介護保険対象外 |
制限 なし |
保 険 か ら の 限 度 額 |
要介護度の 支給限度基 準内、限度額 を越えた 場合は実費 |
なし | なし |
福 祉 医 療 費 受 給 者 |
利用額の1割 | なし 都道府県 により 異なる |
全額自己負担 |
自 己 負 担 |
利用額の1割 | 利用額の 1~3割 |
全額 自己 負担 |
利 用 に つ い て |
・主治医の 指示書が 必要 ・サービス 業者と 個別契約 |
・主治医の 指示書が 必要 ・サービス 業者と 個別 契約 |
サービス 業者と 個別 契約 |
介護保険 サービス |
障害者福祉 サービス |
医療(健康)保険 サービス |
訪問介護 | 居宅介護・ 重度訪問介護 |
ー |
訪問看護 | ー | 訪問看護 |
訪問リハビリ | ー | 訪問リハビリ |
短期入所 生活介護 |
短期入所 | レスパイト 入院 |
通所介護 | 生活介護 | ー |
通所リハビリ | ー | 難病リハビリ |
訪問入浴介護 | 訪問入浴サービス | ー |
福祉用具貸与 | 補装具の一部 | ー |
福祉用具購入 ・腰掛便座 ・入浴補助 用具 |
生活用具の一部 | ー |
住宅改修費 | ハウジングリ ホーム |
ー |
Akira Magazine
〒612-8065
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